2014年10月5日日曜日

「捕食者なき世界」ウィリアム・ソウルゼンバーグ 文春文庫

「捕食者なき世界」ウィリアム・ソウルゼンバーグ 文春文庫
確かに人類は環境破壊者だが、ここまでとは・・・
北海道でも帰る度にエゾシカが増えているのは気になっていたが、オオカミを絶滅させた影響だとは。
 
確かに各地で増え続ける、鹿、猿、イノシシ、狸・・・
最終捕食者の人間の周りで、木の若芽を食い、小鳥の巣もなくなる。
 
ショックなのは、猫だろう。
猫派を名乗るおいらでも愕然とした。
 
 
読むべき一冊である。

2014年2月11日火曜日

「ヨーロッパ文明の正体」下田 淳 「ヒストリエ8」岩明 均

最近、資本主義と民主主義が制度疲労を起こしているようで気になる。それでもって色々と歴史関係を読んでいるんだが、「ヨーロッパ文明の正体」では独特の観点で資本主義の成立に迫っていく。
  
なぜ、ヨーロッパだったのか。中国でも中東でもなくヨーロッパで成立したのか。貴族を先に無くしたのは中国の北宋であるが、宗教思想から逃れ、上から下まで儲けに走り出せたのは何故、ヨーロッパだったのか。
  
つまり、成立したというのは、必要とされ更に成長した、ということでもある。そこには成長の種と滅びの原因が入っていると考えられるからだ。
ヨーロッパは先に走り出した地域であり、停滞も始まっている。その影響が後どのくらいで日本の資本主義と民主主義を変質させていくか、サバイバルでもある。
  
ただ、どう見たって日本は「世界で唯一成功した共産主義国家」でしかない。そこに資本主義と民主主義を持ってきてもダメなのかも知れないが、一応、資本主義と民主主義の体裁は整えているように見えるはず。小泉首相が辞めてから毎年首相が替わっても、何も変わらなかった。東北大震災で、東北を切り捨てただけ。
  
日本での身分の固定化、地元近辺への定着(移動の自由は放棄)、、、格差が「見える化」されることにより、確実に閉塞感が醸成され、後は「ええじゃないか!!」がいつ起こるかである。

2014年1月4日土曜日

「神話の力」 「繁栄」

「神話の力」ジョーゼフ・キャンベル
  
スター・ウォーズのストーリー監修者。神話学の大家。
インタビュワーが凄い。この大家と同等の教養を持っている。
そういえば、欧州にはギリシャ神話、ローマ神話、北欧神話などがあり、中東にはシュメル神話、インドにはラーマ・ヤーナなど、世界中に神話があるが、中国にはないな。神仙思想があるけど。
しかし、口伝で来たところを言葉として書き残すと何かが欠落していくのだろうか。たとえば、臨場感とか、抑揚とかのリズム。
  
「繁栄」マット・リドレー
  
ジャレド・ダイアモンドなんかの人類悪いことばっかり、この先長くない、なんてペシミックなものが嫌いな人にお薦め。
なんだかんだといっても、人類は繁栄してきた、それが事実だと。
欧米でも中々こういった視点は受けないのか、暗い未来の話が多かったが、この本は「人類、捨てたもんじゃ無い」といっているのが嬉しい。

2013年11月10日日曜日

「進撃の巨人」


うむ。大人買いである。アニメが終わってから買って良かったと思う。12巻目は12月に出るそうな。後から配達とのこと。

2013年11月4日月曜日

「古希の雑考」岸田秀


 そうかぁ。10年前と日本の状況は変わっていない
ますます日本の「政治家」は蛇蝎のように嫌われ、尊敬もされない。だから人材も集まらない。
仕事をする人にとってはやっぱり、尊敬されること、感謝されることが大切だが、この国の国民は政治家を罵倒することが好きなのだ。尊敬もされない職業に就くのは、金儲けと権力が好きなレベルの低い人間になって当然である。
  
岸田秀はアメリカを「精神分析」した。
太平洋戦争末期、これでもかというほど日本人を虐殺したアメリカである。
東京大空襲10万以上、大阪大空襲6万、広島・長崎原爆、沖縄で20万以上を焼き殺した。それを念頭に、
「アメリカという国は敵を追い詰める習慣がある。その所以は建国の事情にまで遡る。かつてインディアンを虐殺してそのほとんどを滅ぼし、国家を建設した。そしてそのことを正当化した。この正当化がアメリカ国家の基盤である。この正当化が崩れればアメリカは滅亡する。本質的に危なっかしいこの正当化を是が非でも維持するためには、それが正しいことを繰り返し何度も証明しなければならない。アメリカが敵を追い詰め虐殺するこの行動パターンを、かつての日本、ベトナム、イラクに対して脅迫的に反復したのはそれなりの理由がある。
 そして自分たちによって追い詰められた側のメンタリティーには全く無神経、無理解である。なぜなら、追い詰めた相手がいかに傷ついて苦しんでいるかを理解するなら、不可避的にかつてインディアンに対して行った行為に罪悪感を持たざるを得なくなり、アメリカ国家を支える正当化が崩れるからである。アメリカは相手の悲惨さに対する、人間が当然持つような感受性を抑圧することで成り立っている国なのである。
つまり、いやが上にも自分の正義を強調せざるを得ない国であり、相対的に見て敵にもいくらかは言い分があるのではないかという立場に決して立たない、いや立てないのには、自分たちが百パーセント正義で相手が野蛮な悪人であるということでインディアンの虐殺を正当化したという歴史的背景があるからであり、単なる気分的な身勝手さではない」

2013年10月30日水曜日

「街場の文体論」「独立国家の作り方」「中国化する日本」

「街場の文体論」内田樹
「独立国家の作り方」坂口恭平
「中国化する日本」与那覇潤
しばらく前に読んだ本達。
  
・「街場の文体論」
授業で語ったことを書き起こしたもの。何が大切で何が必要なのか、諄々と説いていく。この人は合気道もやっていて、身体と言葉を一致させているような、言語というか、日本語の話し言葉と書き言葉の差異を埋めていくような話し方、いや、書き方か。読み終わって背筋が伸び、すっきりします。
  
・「独立国家の作り方」
この人、統合失調症だったかな? とにかく前へ進もうとする自分と動けなくなる自分と闘っている。意外にグローバルってのは個人が自由になるのかも、と思わせてくれる。
  
・「中国化する日本」
中国の北宋時代にいったん中国は成長しきって、資本主義、文治主義を整えたような感じがあり、日本の現状はそれと酷似しているそうだ。

歴史関係の本を読むのは「新しい解釈」が必要になっているからなんだけど、こういう思考実験的な解釈はとても面白い。人間の歴史はとても面白くて、現代の世界は道具、ツールが発達しているだけのような気がするが、本当はそのツールに振り回されているのではないか。

2013年10月26日土曜日

星の王子様



星の王子様」
今年の夏、新装版で久しぶりに読み返した。
聖書に次ぐロングセラー。隣は何故かウワバミのぬいぐるみ、木工品、、、ただ、新装版では「ボア」になっていた。悲しいな。少しの変更でも話にのめり込めなくなったりして変わるのだよ。寂しいね。

相変わらず、涙腺が弱くなったのか、ずっと涙が出ていた。